FP3級過去問題 2015年10月学科試験 問41

問41

日本銀行の()によって行われる資金供給のオペレーションでは、日本銀行が金融機関の保有する有価証券等を買い入れることにより、市中に出回る資金量が()する。
  1. ① 預金準備率操作  ② 増加
  2. ① 公開市場操作  ② 増加
  3. ① 公開市場操作  ② 減少

正解 2

問題難易度
肢13.7%
肢284.9%
肢311.4%

解説

日本銀行が、金融政策手段の一つとして、金融機関との間で有価証券等と資金をやり取りして市中に流通する通貨量を調整することを公開市場操作といいます。公開市場操作には買いオペレーションと売りオペレーションがあります。
買いオペレーション(通称、買いオペ)
金融機関の保有する有価証券等を日本銀行が買い入れることで、通貨を日本銀行から市場へ移動させる操作。市中に出回る通貨量が増加するので、金融を緩和して金利を引き下げる効果がある。
売りオペレーション(通称、売りオペ)
日本銀行が保有する有価証券等を金融機関に売却することで、通貨を市場から日本銀行へ移動させる操作。市中に出回る通貨量が減少するので、金融を引き締めて金利を引き上げる効果がある。
設問では、日本銀行が金融機関から有価証券を買い入れているため買いオペレーションに当たります。買いオペレーションを行うと、日本銀行の保有するお金が金融機関に移動するため市中の資金量は増加します。

したがって[2]の組合せが適切です。

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