FP3級 2015年1月 実技(金財:個人)問3

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問3

Aさんの老後の年金収入を増やす方法についてMさんが行ったアドバイスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「Aさんは、国民年金の定額保険料に加えて月額400円の付加保険料を納付することにより、老齢基礎年金の受給時に付加年金を受給することができます」
  2. 「Aさんは、国民年金基金に加入して掛金を支払うことにより、老齢年金を受給することができます。また、国民年金基金の掛金は、税法上、全額が所得控除の対象となります」
  3. 「Aさんがこのまま個人事業主である場合、国民年金基金連合会が実施する確定拠出年金の個人型年金に65歳になるまで加入することができます」

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:6.企業年金・個人年金等

解説

  1. 適切。付加保険料は月々400円、受給できる付加年金の年額は「200円×付加保険料納付済月数」です。
  2. 適切。国民年金基金は、自営業者等の国民年金第1号被保険者が任意で加入することで、老後の年金を増やすことができる国の制度です。国民年金基金の掛金は、その全額が社会保険料控除として所得控除の対象となります。
  3. [不適切]。個人型の確定拠出年金に加入できるのは、厚生年金保険の被保険者と国民年金の任意加入被保険者は65歳未満の人、それ以外は20歳以上60歳未満の人です。
    Aさんは保険料全額免除期間があるので、老齢基礎年金を計算する際の保険料納付済月数が480月になるまで任意加入被保険者となって国民年金保険料を納めることができます。任意加入被保険者の期間は個人型の確定拠出年金に加入できますが、Aさんは65歳まで任意加入被保険者でいることはできないので、個人型の確定拠出年金にも65歳まで加入することはできません。
したがって不適切な記述は[3]です。