FP3級 2015年1月 実技(金財:保険)問1

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問1

はじめに、Mさんは、Aさんが原則として65歳から受給することができる老齢基礎年金および付加年金の年金額を試算した。Mさんが試算した老齢基礎年金および付加年金の年金額の計算式として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、Aさんは60歳になるまで国民年金保険料および付加保険料を納付するものとし、老齢基礎年金の年金額は、2014年度価額(物価スライド特例措置による金額)に基づいて計算するものとする。
  1. 01_1.png/image-size:191×27
  2. 01_2.png/image-size:255×41
  3. 01_3.png/image-size:255×41

正解 2

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

老齢基礎年金の額を求めるにあたり、まず最初に保険料納付期間を算出します。

20歳から60歳まで全ての期間で保険料を納めると「40年×12月=480月」となり満額がもらえます。Aさんの納付期間は、保険料納付済期間177月と保険料納付予定期間231月を合算した408月です。

免除期間についてですが、その免除期間が2009年(平成21年)4月以降であるか否かによって算入される割合が異なります。
1/505.png/image-size:539×167
Aさんが全額免除を受けていた年月は1994年からの72月(6年間)ですので、72月については1/3した分を支給される月分として加算します。

よって、付加年金額を除いた老齢基礎年金の額は、
 772,800円×408月+72月×1/3480月
です。

さらに、Aさんは付加保険料を納付しているため、老齢基礎年金に付加年金が追加されます。付加年金の額は「200円×付加保険料納付済月数」です。Aさんは60歳までに付加保険料を288月納付する見込みなので、受給予定の付加年金額は「200円×288月」となります。

以上より、老齢基礎年金の額に付加年金の額を加えた
 772,800円×408月+72月×1/3480月+200円×288月
の式が適切です。