FP3級過去問題 2024年5月学科試験 問58

問58

死亡したAさんが所有していた上場株式Xを相続により取得した場合の1株当たりの相続税評価額は、下記の〈資料〉によれば、()である。

〈資料〉上場株式Xの価格
Aさんが死亡した月の前々月の毎日の最終価格の月平均額
540円
Aさんが死亡した月の前月の毎日の最終価格の月平均額
600円
Aさんが死亡した月の毎日の最終価格の月平均額
620円
Aさんが死亡した日の最終価格
600円
  1. 540円
  2. 600円
  3. 620円

正解 1

問題難易度
肢185.0%
肢210.4%
肢34.6%

解説

相続により取得した上場株式の相続税評価額は、以下の4つの価格のうち最も低い金額を基準に計算します。複数の期間のうち最も低い値を選択するようになっているのは、課税時期に一時的に急騰した株価を評価額とすることを避けるためです。
  • 課税時期の終値
  • 課税時期の月の毎日の終値の平均
  • 課税時期の月の前月の毎日の終値の平均
  • 課税時期の月の前々月の毎日の終値の平均
相続において課税時期とは被相続人の死亡日のことなので、設問のケースでは、死亡日の終値、死亡日の月の終値の平均、死亡日の前月の終値の平均、死亡日の前々月の終値の平均のうち最も低い金額により評価します。

したがって、1株当たりの相続税評価額は[1]の540円となります。

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