FP3級 2024年1月 実技(金財:個人)問5
問5
Mさんは、Y社債に投資する場合の留意点等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。- 「一般に、BBB(トリプルビー)格相当以下の格付は、投機的格付と呼ばれています。Y社債は、投資適格債に比べて信用度は劣りますが、相対的に高い利回りを期待することができます」
- 「毎年受け取る利子は、購入価格に表面利率を乗じることで求められます。表面利率は、発行時の金利水準や発行会社の信用力などに応じて決められます」
- 「Y社債の利子は、原則として、支払時に所得税および復興特別所得税と住民税の合計で20.315%相当額が源泉徴収等され、申告分離課税の対象となりますが、確定申告不要制度を選択することもできます」
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正解 3
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
- 不適切。投機的格付であるのはBB(ダブルビー)格以下です。格付は債券の信用度を表す指標でAAAからDまであります。一般にBBB相当以上の債券は投資適格債券、BB相当以下の債券は投機的債券(投資不適格債券)とされます。投資家はリスクに見合ったリターンを期待するため、一般的に信用格付が低い債券ほど利回りは高くなります。
- 不適切。購入価格ではありません。債券の利子は、額面価格に表面利率を乗じた額となります。仮に利息率(クーポンレート)1%であれば、額面金額100円当たり1円の利息を受け取れる計算になります。
- [適切]。Y社債のような特定公社債の利子や償還益は、申告分離課税の対象となり、受取り時に所得税・復興特別所得税・住民税の合計で20.315%が源泉徴収されます。特定公社債の利子は、確定申告不要制度を利用することで、この源泉徴収をもって課税関係の終了とすることもできます。
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