FP3級 2023年9月 実技(金財:保険)問9
問9
X社が現在加入している《設例》の長期平準定期保険を下記<条件>にて解約した場合の経理処理(仕訳)として、次のうち最も適切なものはどれか。
<条件>
<条件>
- X社が解約時までに支払った保険料の累計額は、5,200万円である。
- 解約返戻金の額は、4,200万円である。
- 配当等、上記以外の条件は考慮しないものとする。
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正解 2
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
法人が生命保険の解約返戻金を受け取った場合には、それまで資産計上していた額を取り崩し、受取額との差額を雑収入または雑損失として計上します。
2019年7月8日を境に長期平準定期保険等の経理処理は大きく変わりました。しかし、過去に契約された保険への遡及適用はされないので、契約日が2019年7月7日以前の法人生命保険は、従前に認められていた経理処理を行います。
長期平準定期保険では、保険期間の前半6割期間について支払保険料の2分の1を資産計上する経理処理が行われていたので、既払済保険料のうち資産計上された額は「5,200万円×1/2=2,600万円」とわかります。現金収入である解約返戻金額4,200万円を借方に、取り崩す資産計上額2,600万円を貸方に記載します。「解約返戻金額>資産計上額」となるので、両者の差額である1,600万円は「雑収入」として貸方に計上します。
したがって[2]の仕訳が適切です。
2019年7月8日を境に長期平準定期保険等の経理処理は大きく変わりました。しかし、過去に契約された保険への遡及適用はされないので、契約日が2019年7月7日以前の法人生命保険は、従前に認められていた経理処理を行います。
長期平準定期保険では、保険期間の前半6割期間について支払保険料の2分の1を資産計上する経理処理が行われていたので、既払済保険料のうち資産計上された額は「5,200万円×1/2=2,600万円」とわかります。現金収入である解約返戻金額4,200万円を借方に、取り崩す資産計上額2,600万円を貸方に記載します。「解約返戻金額>資産計上額」となるので、両者の差額である1,600万円は「雑収入」として貸方に計上します。
したがって[2]の仕訳が適切です。
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