FP3級 2023年9月 実技(FP協会:資産設計)問3

問3

下記<資料>に基づくHX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないものとする。

<資料>
[株式市場に関するデータ]
03_1.png/image-size:377×161
[HX株式会社に関するデータ]
03_2.png/image-size:329×75
  1. 株価収益率(PER)で比較した場合、HX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベース)より割安である。
  2. 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、HX株式会社の株価は東証プライム全銘柄の平均より割安である。
  3. 配当利回り(単純平均)で比較した場合、HX株式会社の配当利回りは東証スタンダード全銘柄の平均(予想ベース)より低い。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 適切。PERは「株価÷1株当たり純利益」で求めます。HX株式会社の株価は2,200円、1株当たり純利益は730円ですから、PERは「2,200円÷730円≒3.01倍」です。
    これに対して日経平均採用銘柄の平均PERは12.27です。PERは低いほど割安と判断されるので、HX株式会社の方が割安です。
  2. 適切。PBRは「株価÷1株当たり純資産」で求めます。HX株式会社の株価は2,200円、1株当たり純資産は4,280円ですから、PBRは「2,200円÷4,280円≒0.51倍」です。
    これに対して東証プライム全銘柄の平均PBRは1.12倍です。PBRは低いほど割安であると判断されるので、HX株式会社の方が割安です。
  3. [不適切]。配当利回り(%)は「1株当たりの年間配当金÷株価×100」で求めます。1株当たり年間配当金が200円、株価が2,200円なので、配当利回り(%)は「200円÷2,200円×100≒9.09%」です。
    これに対して東証スタンダード全銘柄の平均配当利回りは2.27%なので、HX株式会社の配当利回りのほうが高いです。
したがって不適切な記述は[3]です。