FP3級 2023年5月 実技(FP協会:資産設計)問15

問15

杉山さんは、家族のために遺言書を作成することを考えている。公正証書遺言に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
公正証書遺言は、遺言者が遺言内容を口述し、()が筆記したうえで、遺言者・証人に読み聞かせ、または閲覧させて作成することを原則とし、その作成に当たっては、()以上の証人の立会いが必要とされる。なお、公正証書遺言については、家庭裁判所による検認が()とされている。
  1. (ア)公証人 (イ)2人 (ウ)必要
  2. (ア)公証人 (イ)2人 (ウ)不要
  3. (ア)裁判官 (イ)1人 (ウ)不要

正解 2

分野

科目:F.相続・事業承継
細目:3.相続と法律

解説

〔(ア)、(イ)について〕
公正証書遺言は、証人2人以上の立会いのもと、遺言者が遺言の趣旨を公証人に口授し、公証人がこれを筆記して作成する遺言です。遺言者と2人以上の証人が、各自これに署名し、押印をすることを要件としています。
【参考】
公証人は、公証業務を担う公務員です。判事、検察官、または法律実務に関与した弁護士としての経験を持つ者で、公募に応募した者の中から法務大臣が任命します。

〔(ウ)について〕
公正証書遺言は、作成後、原本が公証役場で保管されるため、変造や偽造のおそれがありません。このため家庭裁判所による検認手続は不要とされています。

したがって、(ア)公証人、(イ)2人、(ウ)不要 となる[1]の組合せが適切です。