FP3級過去問題 2023年5月学科試験 問36

問36

生命保険会社が()を引き上げた場合、通常、その後の終身保険の新規契約の保険料は安くなる。
  1. 予定利率
  2. 予定死亡率
  3. 予定事業費率

正解 1

問題難易度
肢176.2%
肢213.8%
肢310.0%

解説

生命保険の支払保険料は3つの基礎予定率(予定死亡率、予定利率、予定事業費率)に基づいて決定されます。
予定死亡率
統計資料である生命表に基づく性別・年齢別の死亡率
予定利率
保険会社が責任準備金の運用により見込む利回り率
予定事業費率
保険事業を運営する上で必要な費用の割合
終身保険の場合、予定死亡率を引き上げると死亡を見込む人が少なくなり保険金の支払い予定額が増えるので、支払保険料は高くなります。予定利率を引き上げると保険会社が同じ収益を確保するために必要な保険料が少なくて済むので、支払保険料は安くなります。予定事業費率を引き上げると保険会社の事業運営に必要な費用が増えるので、支払保険料は高くなります。
2/321.png/image-size:356×168
3つの基礎予定率の中で引き上げると保険料が安くなるのは予定利率だけです。したがって[1]が適切です。