FP3級 2023年1月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Y社債に投資する場合の留意点等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「債券投資において、債券の格付は重要な投資指標です。一般に、BBB(トリプルB)格相当以上の格付が付与されている債券は、投資適格とされます」
  2. 「発行会社の財務状況の悪化等により、 利子の支払や償還に懸念が生じるリスクを、一般に、金利リスクといいます。債券投資においては、金利リスクだけでなく、そのほかのリスクについても検討したうえで投資判断をすることが重要です」
  3. 「Y社債の利子は、申告分離課税の対象となり、利子の支払時に所得税および復興特別所得税と住民税の合計で14.21%相当額が源泉徴収等されます」

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:4.債券投資

解説

  1. [適切]。格付は債券の信用度を表す指標でAAAからDまであります。一般にBBB相当以上の債券は投資適格債券、BB相当以下の債券は投機的債券(投資不適格債券)とされます。
    3/404.png/image-size:501×54
  2. 不適切。債券の発行主体から利子の支払いや償還がされないリスクは信用リスク(デフォルトリスクともいう)です。金利リスクとは、金利が変動することで既発債の価格が変動するリスクのことです。
  3. 不適切。Y社債のような公社債の利子や償還益は、申告分離課税の対象となり、受取り時に所得税・復興特別所得税・住民税の合計で20.315%が源泉徴収されます。
したがって適切な記述は[1]です。