FP3級過去問題 2023年1月学科試験 問33

問33

65歳到達時に老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている者が、67歳6カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をし、30カ月支給を繰り下げた場合、老齢基礎年金の増額率は、()となる。
  1. 12%
  2. 15%
  3. 21%

正解 3

問題難易度
肢113.9%
肢211.4%
肢374.7%

解説

老齢基礎年金の受給開始年齢は原則として65歳ですが、申請により繰上げ支給繰下げ支給ができます。これらを行うと65歳到達月から前後させた月数に応じて、一生涯にわたり年金額が所定の割合で増減額されます。
繰上げ支給
年金受給を60歳~64歳から開始するように早めること
「繰り上げた月数×0.4」の割合で年金額が減額される
※1962年4月1日以前生まれの人は0.5%
繰下げ支給
年金受給を66歳~75歳から開始するように遅らせること
「繰り下げた月数×0.7%」の割合で年金額が増額される
67歳6か月まで繰り下げたのであれば、2年6か月=30月だけ受給開始を繰り下げたことになります。このとき本来の年金額から増額される割合は、次のように計算します。

 30月×0.7%=21

したがって[3]が適切です。