FP3級 2022年5月 実技(金財:個人)問11

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問11

甲土地の有効活用に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 「建設協力金方式は、AさんがX社から建設資金を借り受けて、X社の要望に沿った店舗を建設し、その建物をX社に賃貸する方式です。契約期間満了後は、借主であるX社が建物を撤去し、甲土地は更地で返還されます」
  2. 「事業用定期借地権方式は、X社が甲土地を一定期間賃借し、X社が甲土地上に店舗を建設する方式です。甲土地を手放すことなく、安定した地代収入を得ることができます」
  3. 「自己建設方式は、Aさんがマンション等の建設資金の調達や建設工事の発注、建物の管理・運営を自ら行う方式です。Aさん自らが貸主となって所有するマンションの賃貸を行うためには、あらかじめ宅地建物取引業の免許を取得する必要があります」

正解 2

分野

科目:E.不動産
細目:7.不動産の有効活用

解説

  1. 不適切。建設協力金方式は、入居予定のテナントから建設協力金を集め、それを元手に建物を建築し、建物を賃貸して賃料収入を得る方法です。建物のオーナーは土地の所有者なので、契約期間が終了しても入居者が建物を撤去することはありません。建物付きの土地が残ることになります。
  2. [適切]。事業用定期借地権方式は、10年以上50年未満の期間を定めて事業者に土地を貸し、土地の賃貸料を受け取る方法です。土地を手放さずに地代収入を得ることができます。
  3. 不適切。自ら貸主となる取引は宅地建物取引業に該当しないため、Aさん自ら所有するマンションを人に貸す場合には宅地建物取引業の免許は不要です。
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したがって適切な記述は[2]です。