FP3級過去問題 2022年5月学科試験 問36

問36

生命保険会社が()を引き下げた場合、通常、その後の終身保険の新規契約の保険料は高くなる。
  1. 予定利率
  2. 予定死亡率
  3. 予定事業費率

正解 1

問題難易度
肢171.1%
肢216.4%
肢312.5%

解説

生命保険の支払保険料は3つの基礎予定率(予定死亡率、予定利率、予定事業費率)に基づいて決定されます。
予定死亡率
統計資料である生命表に基づく性別・年齢別の死亡率
予定利率
保険会社が責任準備金の運用により見込む利回り率
予定事業費率
保険事業を運営する上で必要な費用の割合
終身保険の場合、予定死亡率を引き下げると死亡を見込む人が少なくなり保険金の支払い予定額が減るので、支払保険料は安くなります。予定利率を引き下げると保険会社が同じ収益を確保するためにより多くの保険料が必要となるので、支払保険料は高くなります。予定事業費率を引き下げると保険会社の事業運営に必要な費用が減るので、支払保険料は安くなります。

3つの基礎予定率の中で引き下げると保険料が高くなるのは予定利率だけです。したがって[1]が適切です。
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