FP3級 2021年9月 実技(FP協会:資産設計)問3

問3

下記<資料>に基づくRV株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないこととし、計算結果については表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
03.png/image-size:309×89
  1. 株価純資産倍率(PBR)は、1.1倍である。
  2. 配当利回りは、1.36%である。
  3. 配当性向は、10%である。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。PBR(株価純資産倍率)は、株価が1株当たりの純資産の何倍であるかを表す指標で「株価÷1株当たり純資産」で求めます。
    株価が2,000円、1株当たり純資産が2,200円なので、PBRは「2,000円÷2,200円≒0.91」です。
  2. 不適切。配当利回りは、株価に対する配当金の割合を示す指標で「1株当たりの年間配当金÷株価×100」の式で求めます。
    1株当たりの年間配当金が30円、株価が2,000円なので、配当利回りは「30円÷2,000円×100=1.5%」です。
  3. [適切]。配当性向は、ある企業がその期の純利益(税引後当期純利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかの割合を表す指標で「年間配当金÷当期純利益×100」で求めます。
    "1株当たりの配当金"と"1株当たりの純利益"を使っても同じ計算結果になるので、30円と300円を使えばOKです。よって、配当性向は「30円÷300円×100=10%」です。
したがって適切な記述は[3]です。