FP3級 2021年5月　実技（金財:個人）問9

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問9

Aさんの2023年分の所得税における医療費控除に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが2023年中に支払った医療費の金額の合計額が20万円を超えていない場合、医療費控除額は算出されません」
  2. 「生命保険契約から支払われた入院給付金や健康保険から支給を受けた高額療養費がある場合は、支払った医療費の総額からそれらの金額を控除する必要があります」
  3. 「Aさんは、2023年中に支払った医療費の領収書を勤務先に提出することで、年末調整において医療費控除の適用を受けることができます」
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正解　2

分野

科目：D.タックスプランニング
細目：5.所得控除

解説

  1. 不適切。医療費控除の額は以下の算式で求めます。
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    式の最後に「－10万円」があるので、Aさんの支払った医療費が少なくとも10万円を超えていなければ医療費控除額は0円になります。本肢は「20万円」としているので誤りです。
  2. [適切]。生命保険からの給付金や高額療養費などで補填された金額は、医療費控除額を求める過程で控除することになります。つまり、実質的に支払った金額のみが控除対象となります。
  3. 不適切。所得控除のうち、医療費控除・寄附金控除・雑損控除の3つは、年末調整での適用が受けられません。よって、給与所得者であっても確定申告をして適用を受ける必要があります。
したがって適切な記述は[2]です。
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