FP3級 2021年5月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、《設例》の米ドル建定期預金について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「TTMとTTS(TTB)の差分は為替スプレッドと呼ばれるもので、取引金融機関による差異はありません」
  2. 「Aさんが預入時に円を米ドルに換える際に適用される為替レートは、1米ドル=102.00円になります」
  3. 「X銀行の米ドル建定期預金の場合、Aさんが満期時に受け取ることができる利息額は200米ドル(税引前)になります」

正解 2

分野

科目:C.金融資産運用
細目:6.外貨建て商品

解説

  1. 不適切。TTS(円貨→外貨の相場)とTTB(外貨→円貨の相場)は、日々変わるTTM(電信仲値相場)を基準に金融機関ごとに設定されています。例えばTTMが110円なら、TTSが111円、TTBが109円といった具合です。TTMとの差は為替スプレッドと呼ばれ、金融機関に支払う手数料となります。
  2. [適切]。円貨を外貨に換えるときに使う為替レートはTTSです。設例を見ると預入時のTTSは102.00円になっています。
    3/600.png/image-size:528×171
  3. 不適切。1年間預ければ「10,000米ドル×2.0%=200米ドル」の利息を受け取れますが、設例の定期預金は満期が3カ月ですからその4分の1しか受け取れません。満期時の利息額は「10,000米ドル×2.0%×3月12月=50米ドル」です。
したがって適切な記述は[2]です。