FP3級 2019年9月 実技(FP協会:資産設計)問20(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問20

誠さんは、通常65歳から支給される老齢基礎年金を繰り上げて受給できることを知り、FPの藤原さんに質問をした。老齢基礎年金の繰上げ受給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、老齢基礎年金の受給要件は満たしているものとする。
  1. 老齢基礎年金を繰上げ受給した場合の年金額の減額は、一生涯続く。
  2. 老齢基礎年金を繰上げ受給した場合の年金額は、繰上げ月数1月当たり0.4%の割合で減額される。
  3. 老齢基礎年金を60歳から繰上げ受給した場合、老齢厚生年金を同時に繰上げ受給する必要はない。

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. 適切。繰上げ・繰下げをした場合、請求後に取消しや修正はできず、一度決まった増減額率が生涯にわたって適用されます。
  2. 適切。老齢基礎年金を繰上げ受給した場合は、「繰上げた月数×0.4%」の割合で本来の受給額から減額されます。繰上げ限度である60歳まで繰り上げた場合、「60月×0.4%=24%」の減額率になります。
  3. [不適切]。老齢基礎年金の繰上げ受給を請求した場合は、老齢厚生年金についても同時に繰上げ受給の請求を行わなければなりません。なお、繰下げ受給については同時に請求する必要はありません。
したがって不適切な記述は[3]です。