FP3級 2018年9月 実技(FP協会:資産設計)問5

問5

下記<資料>に基づくSX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
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  1. 株価収益率(PER)で比較した場合、SX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベース)より割安である。
  2. 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、SX株式会社の株価は東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の平均より割安である。
  3. 配当利回り(単純平均)で比較した場合、SX株式会社の配当利回りはジャスダック全銘柄の平均(予想ベース)より高い。

正解 2

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 適切。PER(株価収益率)は、1株当たりの純利益に対する株価の割合を示す指標で「株価÷1株当たり純利益」で求めます。SX株式会社の株価は810円、1株当たりの純利益は62円なので、PERは「810円÷62円≒13.06倍」です。
    これに対して日経平均採用銘柄の平均は13.81倍です。PERは低いほど割安と判断されるので、SX株式会社の方が割安です。
  2. 不適切。PBRは「株価÷1株当たり純資産」で求めます。SX株式会社の株価は810円、1株当たり純資産は580円なので、PBRは「810円÷580円≒1.40倍」です。
    これに対して東証1部全銘柄の平均は1.34倍です。PBRは低いほど割安であると判断されるので、SX株式会社の方が割高です。
  3. 適切。配当利回り(%)は「1株当たりの年間配当金÷株価×100」で求めます。1株当たりの年間配当金が16円、株価が810円なので、配当利回り(%)は「16円÷810円×100≒1.98%」です。
    SX株式会社の配当利回りは、ジャスダック全銘柄の平均である1.38%より高いので、記述は正しい説明です。
したがって不適切な記述は[2]です。