FP3級 2018年5月 実技(FP協会:資産設計)問15

問15

井上桂子さんは、夫から2024年5月に居住用不動産(財産評価額3,000万円)の贈与を受けた。桂子さんは、この居住用不動産の贈与について、贈与税の配偶者控除の適用を受けることを検討している。桂子さんが贈与税の配偶者控除の適用を最高限度額まで受けた場合の2024年分の贈与税の配偶者控除および基礎控除後の課税価格として、正しいものはどれか。なお、贈与税の配偶者控除の適用を受けるための要件はすべて満たしているものとする。また、桂子さんは2024年中に、当該贈与以外の贈与を受けていないものとする。
  1. 890万円
  2. 1,000万円
  3. 1,890万円

正解 1

分野

科目:F.相続・事業承継
細目:2.贈与と税金

解説

贈与税の配偶者控除の控除限度額は2,000万円です。さらに、暦年課税の基礎控除110万円も併用できますので、恵子さんが取得した財産の取得価額から最大で2,110万円を控除することができます。財産評価額が3,000万円ですので、贈与税の課税価格は以下のように求められます。

 3,000万円-2,000万円-110万円=890万円

したがって[1]が正解です。