FP3級 2018年1月 実技(FP協会:資産設計)問9

問9

川野さんは、相次ぐ地震の報道を受け、火災保険と地震保険についてFPの布施さんに質問をした。地震保険等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  1. 火災保険では、地震、噴火またはこれらを原因とする津波による損害も補償の対象となるので、火災保険を契約していれば地震による被害への備えになる。
  2. 地震保険では、居住用の建物とそれに収容されている家財を保険の対象としているが、1個または1組の価額が30万円を超える宝石や骨とう品等は補償の対象から除かれる。
  3. 地震保険は保険の対象である建物や家財が全損の状態になった場合のみ補償の対象となる。

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:4.損害保険

解説

  1. 不適切。火災保険では、自然災害による火災・落雷・風災・雹災(ひょうさい)・雪災・破裂・爆発などは補償対象になりますが、損害が地震・噴火などに起因する場合は対象とはなりません。
  2. [適切]。地震保険では、居住用の建物とそれに収容されている家財は補償対象となりますが、1個または1組の価格が30万円を超えるものは対象とはなりません。火災保険では契約時に申告すれば、保険証券に記載されて補償対象となる明記物件とすることができますが、地震保険ではこれができません。
  3. 不適切。地震保険は実損額がそのまま支払われるのではなく、全損、大半損、小半損、一部損の4つの損害区分に応じて、地震保険金額の一定割合が支払われる仕組みになっています。
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したがって適切な記述は[2]です。