FP3級 2017年1月 実技(FP協会:資産設計)問5

問5

下記<資料>に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、この企業の株価は1,000円であるものとし、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
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  1. 2016年3月期末の連結1株当たり純資産を用いて計算したこの企業の株価純資産倍率(PBR)は、0.51倍である。
  2. この企業の株式を2015年11月に1単元(1単位)購入し、2016年5月に売却した場合、所有期間に係る配当金(税引前)は4,500円である。
  3. この企業の株式を1単元(1単位)購入するために必要な資金は100万円である。

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. [不適切]。株価純資産倍率(PBR)は「株価÷1株当たりの純資産」で求めることができます。
    <資料>中央下段の【配当】欄を見ると、"1株純資産<連16.3>510.3円"とあります。これは、2016年3月期末の連結1株当たり純資産が510.3円であったことを示しています。株価は1,000円ですから、PBRは「1,000円÷510.3円≒1.96倍」となります。
  2. 適切。<資料>中央上部の【株式】欄を見ると、"単位 1,000株"と記載されており、本株式の売買単位(1単元)は1,000株であるとわかります。
    中央下段の【配当】から、この企業では半年ごとに配当を出しているとわかるので、本株式を2015年11月に購入し、2016年5月に売却した場合、2016年3月の配当を受け取れることになります。同じく【配当】欄に16年3月の配当金は1株あたり4.5円と記載があるので、1単元所有した場合の配当金は「4.5円×1,000株=4,500」となります。
  3. 適切。本株式の売買単位(1単元)は1,000株ですから、株価1,000円のときに購入するとなると、最低限必要な資金は「1,000円×1,000株=1,000,000円」となります。
したがって不適切な記述は[1]です。