FP3級 2016年1月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、X社株式の投資指標について説明した。Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 「株価の相対的な割安・割高の度合いを測る指標としてPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)がありますが、X社のPERは()、PBRは()となっています。また、株主への利益還元の度合いを測る指標として配当性向がありますが、X社の配当性向は()となっています」
  1. ① 10倍 ② 1.25倍 ③ 2%
  2. ① 10倍 ② 0.8倍 ③ 20%
  3. ① 12.5倍 ② 0.8倍 ③ 2%

正解 2

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

3つの指標について確認しておきます。
PER(株価収益率)
株価の割安さを判断する指標で「株価÷1株当たり純利益」で求められる。
PBR(株価純資産倍率)
株価の割安さを判断する指標で「株価÷1株当たり純資産」で求められる。
配当性向
ある企業がその期の純利益(税引後当期純利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかの割合を表す指標で「年間配当金÷当期純利益×100」で求められる。
X社の各指標は以下のように計算します。

[①PER(株価収益率)]
1株当たりの純利益=200億円÷1億株=200円
PER=2,000円÷200円=10

[②PBR(株価純資産倍率)]
1株当たりの純資産=2,500億円÷1億株=2,500円
PBR=2,000円÷2,500円=0.8

[③配当性向]
配当金の総額=40円×1億株=40億円
配当性向(%)=40億円÷200億円×100=20

したがって[2]の組合せが適切です。