FP3級過去問題 2015年5月学科試験 問60

問60

相続人が相続により取得した宅地が「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」における()に該当する場合、200㎡を限度面積として評価額の50%を減額することができる。
  1. 特定居住用宅地等
  2. 貸付事業用宅地等
  3. 特定事業用宅地等

正解 2

問題難易度
肢131.7%
肢254.7%
肢313.6%

解説

「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」とは、被相続人が生前に居住または事業の用に供していた宅地について、一定の要件を満たす場合に、相続税の課税価格の算定にあたりその宅地の評価額を大幅に減額できる制度です。この特例は、事業や居住の継続を支援し、過度な納税負担による生活基盤の喪失や事業承継の困難を防ぐことを目的として設けられています。

適用対象となる宅地には、特定事業用宅地等、特定同族会社事業用宅地等、特定居住用宅地等、貸付事業用宅地等の4種類があり、それぞれに面積や取得者の要件が細かく定められています。FP3級では主に適用区分ごとの限度面積と減額割合が問われるので、その数値を押さえましょう。
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200㎡と50%の組合せは「貸付事業用宅地等」です。したがって[2]が適切です。