FP3級過去問題 2010年9月学科試験 問15

問15

一般に、固定利付債の価格は、市場金利が上昇すると上昇し、市場金利が低下すると下落する。

正解 

問題難易度
28.5%
×71.5%

解説

市中金利と固定利付債券価格には負の相関があります。すなわち市場金利が上昇すれば債券価格が下落し、市場金利が下落すれば債券価格は上昇します。
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この関係を説明するために以下の2つの商品の例を挙げます。
  1. 5年前に発行された国債(満期まで残り5年、額面100円、利率1%)
  2. 本日発行の国債(満期5年、額面100円、利率2%)
残存年数はどちらも5年ですが利率が異なります。当然のことですが購入する側は利率の高いBの方を購入し、Aが売れることはありません。本日発行の国債は100円で販売されることが決まっているため、流通市場におけるAの価格はBを基準として同じ価値になるように調整されます。このケースでは相対的に価値の低いAの販売価格が下落していきます。市中金利と債券価格の相関関係は、このような理屈により生じています。

したがって記述は[誤り]です。