FP3級過去問題 2009年9月学科試験 問45

問45

市場で取引されている固定利付債券は、一般に、市場金利の水準の変動により、債券価格が上がると利回りは()、債券価格が下がると利回りは()。
  1. ① 上昇し  ② 低下する
  2. ① 低下し  ② 上昇する
  3. ① 変わらず  ② 変わらない

正解 2

問題難易度
肢117.8%
肢279.7%
肢32.5%

解説

市中金利と固定利付債券価格には負の相関があります。すなわち市中金利が上昇すれば債券価格が下落し、市中金利が下落すれば債券価格は上昇します。
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この関係を説明するために以下の2つの商品の例を挙げます。
  1. 5年前に発行された国債(満期まで残り5年、額面100円、利率1%)
  2. 本日発行の国債(満期5年、額面100円、利率2%)
残存年数はどちらも5年ですが利率が異なります。当然のことですが購入する側は利率の高いBの方を購入し、Aが売れることはありません。本日発行の国債は100円で販売されることが決まっているため、流通市場におけるAの価格はBを基準として同じ価値になるように調整されます。このケースでは相対的に価値の低いAの販売価格が下落していきます。市中金利と債券価格の相関関係は、このような理屈により生じています。

したがって記述は[適切]です。