FP3級過去問題 2008年5月学科試験 問32

問32

毎年一定額を積み立てて、3年後に大学の入学金として100万円を用意したい。この場合、年3%の利率で複利運用しながら積み立てるときに必要となる毎年の積立額を算出するには、()を利用するとよい。
  1. 減債基金係数
  2. 現価係数
  3. 資本回収係数

正解 1

問題難易度
肢175.2%
肢215.4%
肢39.4%

解説

資金計画を立てる際に用いる係数には以下の6つがあります。
終価係数
現在の金額を一定利率で複利運用した場合のn年後の元利合計額を求める
現価係数
一定利率で複利運用するとして、n年後に一定金額に達するために必要な元本を求める
年金終価係数
毎年一定金額を積み立てた場合のn年後の元利合計額を求める
減債基金係数
n年後に一定金額に達するために必要な毎年の積立額を求める
資本回収係数
現在の金額をn年間で取り崩した場合の毎年の受取額を求める
年金現価係数
n年間にわたり一定金額を受け取るために必要な元本を求める
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「毎年積み立てる」とくれば、使うのは「年金終価係数」または「減債基金係数」のどちらかです。設問のケースでは目標金額に達するために必要な「毎年の積立額」を知りたいので減債基金係数を用いるのが適切です。

減債基金係数を用いると毎年の積立額を以下のように算出できます。

 毎年の積立額=100万円×減債基金係数

したがって[1]が適切です。