相続と税金(全120問中36問目)

No.36

2024年中に開始する相続において、相続税額の計算における遺産に係る基礎控除額は、「3,000万円+500万円×法定相続人の数」の算式により求められる。
2019年9月試験 問29

正解 

問題難易度
24.6%
×75.4%

解説

遺産に係る基礎控除額は、相続税において納税義務が生じる金額の下限を定めるものです。以下の式で計算します。

 3,000万円+600万円×法定相続人の数

例えば、法定相続人が1人であれば「3,000万円×600万円×1人=3,600万円」、2人であれば「3,000万円×600万円×2人=4,200万円」というように法定相続人が増えるほど額も増えていきます。相続税の課税価格が基礎控除額以下であれば、基本的には相続税の申告書を提出する必要はありません。

記述は「500万円」としているので[誤り]です。

【参考】
計算式は単純ですが、相続税法上の法定相続人は法定相続分や遺留分算出の際に使う民法上の法定相続人の数とは異なることがあるので注意が必要です。法定相続分や遺留分においては、相続を放棄した人は初めから相続人でなかったものとされますが、相続税の計算上は、放棄がなかったものとして法定相続人の数を数えます。また、法定相続人の数に算入できる養子の数は、被相続人に実子がいれば1名まで、そうでなければ2名までに制限されています。