FP3級 2024年1月 実技(金財:保険)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

次に、Mさんは、老後の収入を増やすための各種制度について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが国民年金の付加保険料を納付して、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、『400円×付加保険料納付済期間の月数』の算式で計算した額を付加年金として受け取ることができます」
  2. 「国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。国民年金基金の老齢年金は、終身年金ではなく、5年もしくは10年の確定年金となります」
  3. 「国民年金の第1号被保険者は、国民年金基金に加入することができますが、国民年金基金に加入した場合は、国民年金の付加保険料を納付することができません」

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:6.企業年金・個人年金等

解説

  1. 不適切。400円ではありません。付加保険料は、国民年金保険料に加えて月額400円を納めることで、老齢基礎年金に加えて年額「200円×付加保険料納付期間の月数」の付加年金を受け取ることができる制度です。
  2. 不適切。終身年金型もあります。国民年金基金には、終身年金のA型(15年間保証あり)・B型(保証なし)、確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型の7種類があり、好きな給付の型を選んで口数制で加入します。ただし、1口目は必ず終身年金A型・B型のどちらかを選択しなければなりません。
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  3. [適切]。国民年金基金の加入中は付加保険料の納付をすることができません。国民年金基金と付加年金はどちらも第1号被保険者を対象とした制度ですが、国民年金基金の1口目には付加年金に相当する給付機能が含まれていることから、同じ給付制度に二重で加入することを防ぐための制限です。
したがって適切な記述は[3]です。