FP3級 2022年9月 実技(金財:保険)問8
問8
Mさんは、《設例》の終身保険について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。- 「当該終身保険は、保険料払込期間における解約返戻金額を抑えることで、低解約返戻金型ではない終身保険と比較して保険料が割安となっています」
- 「Aさんの勇退時に、役員退職金の一部として当該終身保険の契約者をAさん、死亡保険金受取人をAさんの相続人に名義を変更し、当該終身保険をAさんの個人の保険として継続することが可能です」
- 「X社が契約者貸付制度を利用し、契約者貸付金を受け取った場合、当該終身保険契約は継続しているため、経理処理は必要ありません」
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正解 3
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 適切。低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金を低く設定することで、通常の終身保険よりも保険料が割安になる保険です。保険料払込期間終了後は、通常の終身保険と同水準の解約返戻金になります。
- 適切。契約者や受取人の名義変更を行い、会社の保険から個人の保険へ移すことで、保障を継続しつつ退職金の一部(現物支給)とすることも可能です。会社側では、解約返戻金相当額を役員退職金として計上し、それまでの資産計上額との差額を雑収入または雑損失として計上します。
- [不適切]。契約者貸付制度で借り受けた資金は、借方:現預金(資産)、貸方:長期借入金(負債)として経理処理します。
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