FP3級過去問題 2019年5月学科試験 問58

問58

遺留分算定の基礎となる財産の価額が1億2,000万円で、相続人が被相続人の配偶者、長男、長女および二女の合計4人である場合、二女の遺留分の金額は、()となる。
  1. 1,000万円
  2. 2,000万円
  3. 3,000万円

正解 1

問題難易度
肢162.1%
肢228.3%
肢39.6%

解説

遺留分とは、遺族の生活保障を考慮し、相続財産の一定割合を一定範囲の相続人に留保する制度です。遺留分が認められている遺族とその割合は次のとおりです。
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各人の遺留分の計算方法は法定相続分の考え方と同じです。設問のケースにおける法定相続分は、配偶者が1/2、長男、長女および二女が「1/2×1/3=1/6」ずつになります。

遺留分全体は遺留分算定基礎財産の2分の1なので「1億2,000万円÷2=6,000万円」です。各人の遺留分はこの6,000万円に法定相続分を乗じて求めます。
  • 配偶者 … 6,000万円×1/2=3,000万円
  • 長男 … 6,000万円×1/6=1,000万円
  • 長女 … 6,000万円×1/6=1,000万円
  • 二女 … 6,000万円×1/6=1,000万円
したがって[1]が適切です。