FP3級過去問題 2019年5月学科試験 問18

問18

上場株式を譲渡したことによる損失の金額は、確定申告をすることによって、不動産所得などの他の所得金額と損益通算することができる。

正解 ×

問題難易度
34.8%
×65.2%

解説

上場株式を譲渡したことによる所得は、所得税において譲渡所得に分類されます。譲渡所得は、他の所得との損益通算が可能な所得ですが、譲渡所得の金額の計算上生じた損失のうち、以下のものについては損益通算の対象となりません。
  • ゴルフ会員権や、1個又は1組の価額が30万円を超える貴金属、書画、骨とう等の生活に通常必要でない資産に係る譲渡損失
  • 上場株式等に係る譲渡損失(申告分離課税)
  • 一定の居住用財産を除く土地・建物に係る譲渡損失(申告分離課税)
上場株式等に係る譲渡所得は申告分離課税の対象なので、その損失は総合課税の対象となる他の所得と損益通算できません。したがって記述は[誤り]です。

ただし、申告分離課税を選択することで、同じ申告分離課税を選択したその年の上場株式等の利子所得及び配当所得との損益通算は可能です。

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