FP3級過去問題 2008年9月学科試験 問25

問25

個人が自己の居住の用に供していた家屋を、父親に譲渡したことにより譲渡益が生じた場合は、いわゆる「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」の適用を受けることができる。

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問題難易度
31.3%
×68.7%

解説

自分が所有して住んでいる家屋やその敷地を譲渡したときは、各種の特例があり、納めるべき税金が軽減されます。「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除」は、マイホームを売ったときに所有・居住期間の長短に関係なく、譲渡所得の金額から最高3,000万円を控除できる特例です。

3,000万円の特別控除の適用を受けるには、以下の要件があります。
  1. 居住用の財産であること
  2. 譲渡した相手が配偶者や親族などの特別な関係でないこと
  3. 居住している家を売るか、居住しなくなってから3年を経過する日の属する年の12月31日まで売ること
  4. 売った年の前年・前々年に「3,000万円の特別控除」「居住用財産の譲渡損失についての損益通算及び繰越控除の特例」の適用を受けていないこと
  5. 売った年、その前年・前々年に「居住用財産の買換えや交換の特例」の適用を受けていないこと
  6. 売った家屋や敷地等について、収用や空き家の特別控除の適用を受けていないこと
この特例は、売手と買手が親子や夫婦など特別な関係である場合には適用を受けられません。したがって記述は[誤り]です。