不動産の証券化(全2問中2問目)

No.2

不動産投資において、投資対象となる不動産の利回りよりも低い金利の借入金を資金調達に組み入れると、レバレッジ効果によって、自己資金に対する投資利回りを()させる効果がある。
  1. 下落
  2. 均衡
  3. 上昇
2010年1月試験 問55

正解 3

問題難易度
肢114.6%
肢28.9%
肢376.5%

解説

レバレッジ効果が働くとは、借入金の金利よりも不動産投資の収益率が上回っている場合に、自己資金に借入金を加えることにより、自己資金に対する収益率が上昇することです。

例えば、不動産の収益率が5%、借入金利が3%だったときに、自己資金1,000万円のみで不動産投資をする場合と、借入金2,000万円を合わせた3,000万円を不動産投資する場合を比較すると、以下のように不動産から得られる収益率と借入金利の差によって、自己資金に対する収益率が上がることがわかります。
自己資金のみ場合
収益額:1,000万円×5%=50万円
自己資金に対する収益率:50万円÷1,000万円=5%
借入金を併用した場合
収益額:3,000万円×5%-2,000万円×3%=90万円
自己資金に対する収益率:90万円÷1,000万円=9%
したがって()には上昇するが入ります。