所得税の仕組み(全68問中43問目)

No.43

所得税法において、業務用の建物や機械など、時の経過やその利用により価値が減少する資産について、その取得に要した金額を耐用年数にわたって各年分の必要経費に配分する手続を()という。
  1. 圧縮記帳
  2. 減損処理
  3. 減価償却
2012年5月試験 問46

正解 3

問題難易度
肢11.3%
肢24.1%
肢394.6%

解説

  1. 不適切。圧縮記帳は、火災などによる保険金や補助金などを使用して、建物などの固定資産を購入したときに、その購入価額から補助金の額を控除して帳簿価額とすることです。
  2. 不適切。減損処理は、資産取得時よりも、資産の収益性が低下して回収が見込めないと判断されたときに、その実態に合わせて帳簿価格を下げることです。
  3. [適切]。減価償却は、建物・車両・機械などのように長期間使用する固定資産の取得に要した費用を、その資産が使用できる期間にわたって費用として配分することです。購入した年度で一括して費用とするのではなく、使用の実態に合わせ利用した各年の費用として配分することで、会計の「費用収益対応の原則」を守っています。
したがって適切な記述は[3]です。