損益通算(全41問中41問目)

No.41

所得税の総所得金額等を計算する場合において、()の金額の計算上生じた損失の金額は、原則として他の各種所得の金額から控除(損益通算)することができる。
  1. 雑所得
  2. 事業所得
  3. 配当所得
2008年5月試験 問50

正解 2

問題難易度
肢110.8%
肢282.9%
肢36.3%

解説

損益通算とは、所得税における総所得金額を求める際に、それぞれの方法で計算した各種所得のうち黒字の所得金額と赤字の所得金額を相殺することです。例えば、ある所得が200万円、別の所得が▲100万円だった場合、損益通算をすると所得金額は「200万円-100万円=100万円」となります。

損益通算が認められているのは、次の4つの所得で生じた損失に限られます。4つの所得は富士山上(フジサンジョウ)の語呂合わせで覚えましょう。
  • 不動産所得(土地等の取得に充てた借入金の利子部分を除く)
  • 事業所得
  • 山林所得
  • 譲渡所得(土地・建物、上場株式、生活に通常必要でない資産の譲渡を除く)
この4種類の所得の1年間の収支が損失である場合には、その金額を給与所得や一時所得などの他の所得から差し引くことができます。

選択肢のうち、他の所得と損益通算できるのは事業所得の損失だけです。したがって[2]が正解です。