相続と法律(全143問中7問目)

No.7

下記の<親族関係図>において、Aさんの相続における母Dさんの法定相続分は、()である。
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  1. 3分の1
  2. 4分の1
  3. 6分の1
2023年5月試験 問57

正解 3

問題難易度
肢123.5%
肢216.2%
肢360.3%

解説

法定相続分は、各相続人の相続財産の取り分として法律上定められた割合です。遺産分割をする上での目安となります。

法定相続分は、法定相続人の組合せにより以下のように定められています。子、直系尊属、兄弟姉妹がそれぞれ2人以上いるときは、原則としてその中で均等に分けます。
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法定相続人の範囲ですが、死亡した人の配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の人は、「子」→「直系尊属」→「兄弟姉妹」の順序で配偶者と一緒に相続人になります。

設問のケースでは、まず存命中の配偶者が法定相続人になります。第1順位は子ですが、被相続人には子がいません。このため第2順位の直系尊属に当たる「父Cさん」および「母Dさん」が、「妻Bさん」とともに法定相続人になります。配偶者と直系尊属が法定相続人になる場合の法定相続分は、配偶者3分の2、直系尊属3分の1です。直系尊属の3分の1は、父Cさんと母Dさんに均等に配分されるので、母Dさんの法定相続分「1/3×1/2=1/6」となります。したがって[3]が適切です。

[法定相続人と法定相続分]
・妻Bさん … 2/3
・父Cさん … 1/3×1/2=1/6
・母Dさん … 1/3×1/2=1/6