相続と法律(全143問中13問目)

No.13

下記の<親族関係図>において、 Aさんの相続における長男Cさんの法定相続分は、()である。
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  1. 3分の1
  2. 4分の1
  3. 6分の1
2022年9月試験 問58

正解 2

問題難易度
肢14.6%
肢273.2%
肢322.2%

解説

法定相続分は、各相続人の相続財産の取り分として法律上定められた割合です。遺産分割をする上での目安となります。

法定相続分は、法定相続人の組合せにより以下のように定められています。子、直系尊属、兄弟姉妹がそれぞれ2人以上いるときは、原則としてその中で均等に分けます。
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法定相続人の範囲ですが、死亡した人の配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の人は、「子」→「直系尊属」→「兄弟姉妹」の順序で配偶者と一緒に相続人になります。

設問のケースでは、まず存命中の配偶者が法定相続人になります。そして被相続人には第1順位に当たる子がいるため、法定相続人は「配偶者と子」の組合せになります。したがって法定相続人は「妻Bさん」「長男Cさん」「二男Dさん」の3人です。長女Dさんは既に死亡していて子がいないため代襲相続はありません。

配偶者と子が法定相続人になるケースでは、子の割合は2分の1です。さらに、この2分の1を2人の子が均等に分け合うため、「長男Cさん」の法定相続分は4分の1になります。したがって[2]が適切です。

[法定相続人と法定相続分]
・妻Bさん … 1/2
・長男Cさん … 1/2×1/2=1/4
・二男Dさん … 1/2×1/2=1/4