相続と法律(全143問中117問目)

No.117

遺留分算定の基礎となる財産の価額が1億2,000万円で、相続人が配偶者と子1人である場合、子の遺留分は6,000万円である。
2011年1月試験 問27

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問題難易度
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×69.1%

解説

遺留分とは、遺族の生活保障を考慮し、相続財産の一定割合を一定範囲の相続人に留保する制度です。遺留分が認められている遺族とその割合は次のとおりです。
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各人の遺留分の計算方法は法定相続分の考え方と同じです。したがって設問のケースでは配偶者・子ともに2分の1になります。

このケースにおける遺留分全体は遺留分算定基礎財産の2分の1なので「1億2,000万円÷2=6,000万円」です。各人の遺留分は、この6,000万円に法定相続分を乗じて求めます。
  • 配偶者 … 6,000万円×1/2=3,000万円
  • 子 … 6,000万円×1/2=3,000万円
したがって記述は[誤り]です。