不動産の賃貸(全14問中7問目)

No.7

下記〈資料〉の不動産所得の金額の計算上生じた損失のうち、ほかの所得の金額と損益通算が可能な金額は、()である。なお、損益通算をするにあたって必要とされる要件はすべて満たしているものとする。
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(※)必要経費のなかには、土地を取得するために要した負債利子の金額60万円が含まれている。
  1. 40万円
  2. 60万円
  3. 100万円
2012年9月試験 問55

正解 1

問題難易度
肢181.7%
肢27.8%
肢310.5%

解説

不動産所得は「収入金額-必要経費」で計算するので、設問の〈資料〉より、不動産所得の金額は「400万円-500万円=▲100万円」と100万円の赤字となります。不動産所得の損失は他の所得と損益通算が可能ですが、不動産所得の金額の計算上生じた損失のうち、以下のものについては損益通算の対象となりません。
  • 土地等を取得するために要した借入金の利子(建物はOK)
  • 別荘等の生活に通常必要でない資産の貸付けに係るもの
必要経費には"土地取得に要した借入金の利子60万円"が含まれているので、他の所得との損益通算可能な金額はその利子分を除いた「100万円-60万円=40万円」となります。

したがって[1]が適切です。