投資信託(全70問中6問目)

No.6

追加型株式投資信託を基準価額1万3,000円(1万口当たり)で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり400円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万2,700円(1万口当たり)となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は()であり、元本払戻金(特別分配金)は()である。
  1. ① 0円  ② 400円
  2. ① 100円  ② 300円
  3. ① 300円  ② 100円
2023年5月試験 問42

正解 2

問題難易度
肢15.1%
肢274.2%
肢320.7%

解説

株式投資信託から支払われた収益分配金は、課税対象となる「普通分配金」と非課税の「元本払戻金(特別分配金)」に分かれ、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。
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設問のケースでは、当初個別元本が1万3,000円、収益分配金が400円、分配落ち後の基準価額が1万2,700円ですから、普通分配金は次のように算出されます。

 12,700円+400円-13,100円
=13,100円-13,000円=100

また元本払戻金(特別分配金)は、収益分配金のうち普通分配金以外の部分なので、

 400円-100円=300

したがって[2]の組合せが適切です。
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