マーケット環境の理解(全81問中72問目)

No.72

日本銀行が行う金融政策のうち、金融の緩和を目的として市場に資金を供給する手段の1つとして、()がある。
  1. 預金準備率の引上げ
  2. 基準割引率および基準貸付利率の引上げ
  3. 買いオペレーション
2010年1月試験 問41

正解 3

問題難易度
肢15.7%
肢23.8%
肢390.5%

解説

それぞれの金融政策とその効果についてまとめておきます。
預金準備率の引上げ
市中の金融機関は日本銀行に対して預金残高の一定割合を準備預金として預ける義務があります。この預金残高に対する準備預金の割合のことを預金準備率といいます。
預金準備率を引き上げると、市中の金融機関から日本銀行に通貨が異動することになるので、金融の引き締め効果があります。
基準割引率および基準貸付利率の引上げ
基準割引率および基準貸付利率とは、従来は公定歩合と呼ばれていたもので、日本銀行が市中の金融機関に対して直接資金を貸し出す際の金利といいます。
基準割引率および基準貸付利率を引き上げると、市中の金融機関が資金を調達しにくくなるので、金融の引き締め効果があります。
買いオペレーション
金融機関の保有する有価証券等を日本銀行が買い入れることで、通貨を日本銀行から市場へ移動させる操作。市中に出回る通貨量が増加するので、金融を緩和して金利を引き下げる効果がある。
選択肢のうち、金融緩和につながる金融政策は[3]の買いオペレーションのみです。