リスク管理と保険(全22問中2問目)

No.2

スーパーマーケットを経営する企業が、店舗内に積み上げられていた商品が倒れ、顧客の頭にぶつかってケガをさせ、顧客に対して法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害は、施設所有(管理)者賠償責任保険の補償の対象となる。
2022年9月試験 問9

正解 

問題難易度
90.3%
×9.7%

解説

事業を営む上で生じるリスクに備える保険には「受託者賠償責任保険」「施設所有(管理)者賠償責任保険」「生産物賠償責任保険」などがあります(※他にも多数ありますがFP3級で出題歴があるのは上記3つのみです)。
生産物賠償責任保険(PL保険)
製造・販売した物や仕事の結果に起因する事故で法律上の損害賠償責任を負った場合に、その損害賠償を補償する保険
例)販売した食品が原因の顧客の食中毒、取り付けた造作物がはずれたことによる第三者のケガ
受託者賠償責任保険
他人から預かったものを破損したり、紛失してしまった場合に、持ち主への損害賠償を補償する保険
例)顧客から預かった衣類や荷物の紛失や盗難
施設所有(管理)者賠償責任保険
保有・管理している施設内で、施設自体の構造上の欠陥、維持管理の不備、業務活動に起因する事故が発生した場合に、その損害賠償を補償する保険
例)遊園地の来園者が遊具から転落したことによるケガ、従業員が不注意により来客に負わせたケガ
保有・管理する施設の管理上の不備に起因して発生した事故に対する損害賠償責任をカバーするのは「施設所有(管理)者賠償責任保険」です。したがって記述は[適切]です。

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