FP3級 2020年1月 実技(FP協会:資産設計)問5

問5

下記<資料>に基づくTX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
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  1. 株価収益率(PER)で比較した場合、TX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベース)より割安である。
  2. 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、TX株式会社の株価は東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の平均より割安である。
  3. 配当利回りで比較した場合、TX株式会社の配当利回りはジャスダック全銘柄の単純平均(予想ベース)より高い。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。PERは「株価÷1株当たり純利益」で求めます。TX株式会社の株価は330円、1株当たり純利益は22円ですから、PERは「330円÷22円≒15倍」です。
    これに対して日経平均採用銘柄の平均PERは11.56倍です。PERは低い値であるほど割安と判断されるので、TX株式会社の方が割高です。
  2. 不適切。PBRは「株価÷1株当たり純資産」で求めます。TX株式会社の株価は330円、1株当たり純資産は180円ですから、PBRは「330円÷180円≒1.83倍」です。
    これに対して東証1部全銘柄の平均PBRは1.11倍です。PBRは低いほど割安であると判断されるので、TX株式会社の方が割高です。
  3. [適切]。配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で求めます。TX株式会社の株価は330円、1株当たり年間配当金は8.5円ですから、配当利回り(%)は「8.5円÷330円≒2.58%」です。
    これに対してジャスダック全銘柄の平均配当利回り(単純平均)は1.93%なので、TX株式会社の方が高いです。
したがって適切な記述は[3]です。